独り歩きする『コーティング』の認識

コーティング専門店が衝撃的な事を言いますが、コーティングは万能ではありません。

コーティングを施工したからといってその後のメンテナンスを怠ると、期待通りの美しさを保つことはできないのです。 コーティングはあくまでも、車の塗装を守るためのバリアであり、『犠牲膜』です。汚れやダメージを塗装の代わりに受けてくれるものですが、ダメージを受け続けたままにしておくと、時間とともに劣化します。

そのため、ご自身やプロによる定期的な洗車やメンテナンスが必要不可欠です。

コーティングをした車だからこそ、適切なメンテナンスをすることで、より長く美しい状態を保つことができます。

コーティングを選ぶ際、よく耳にするのが「撥水性」や「親水性」という言葉。

これは雨などの水分に対してどのような振る舞いをするのか、というコーティング膜の最表面の性質を説明する言葉です。

撥水性は水分がきれいな水玉のように乗っかり、すごくきれいに見えるのでとてもユーザー様に人気の性質です。『コーティングといえばバッチバチに撥水してナンボ！』と考えている方も多くいらっしゃいます。ご自身で洗車される際もとても楽に水分がきれるので、洗車がしやすくなります。

ただ、水玉がボディ面にとどまってしまい、そこで蒸発する事を繰り返す事でウォータースポットになってしまうという点がデメリットになります。

また、『親水性』というのはそこまで認知度は高くありませんが、水分がボディ面に膜のように張り付きながら流れていく、という挙動をします。こちらはウォータースポットができにくいメリットがありますが、水分がべたーっと流れていく感じですので見た目的にあまり人気がありません。、また、降水量や水分量が少ない状況ですと、振る舞いは撥水のようになりますので結局のところ完全にウォータースポットを防ぐのは難しいといえるでしょう。

コーティングを選ぶ際には、もっとコーティングそのものの性能に注目するようにしましょう。

耐久性、耐候性、耐熱性、硬度など、トータルでの性能を考慮することがとても大切です。例えば、耐候性が低いコーティングは、紫外線や酸性雨によって劣化しやすくなります。また、耐熱性が不十分だと、エンジンやブレーキ付近で高温になる部分では効果が薄れてしまう可能性があります。これらの性能をしっかりと理解した上で、愛車に最適なコーティングを選びましょう。

弊社でご用意しているコーティングメニューはすべてこの『性能』の部分において私たちの中で合格ラインを超えたものだけを扱っていますので、どのメニューを選んでいただいても大丈夫です☆

弊社へご来店されるお客様から、「新車時にコーティングをしたのに汚れが付く」「コーティングをしたのにウォータースポットが残る」といったご相談を多くいただきます。これらの問題の多くは、コーティングに対する誤解や、アフターケアが不十分であることが原因です。

はじめの項目でも述べたように、コーティングはあくまで『犠牲膜』。このことをきちんと理解した上でコーティングを施工する事はとても重要ですし、施工する側は個人店であれディーラーであれお客様がちゃんと理解できるようご案内する事が本当に大切だと思います。

コーティングの良い面だけを案内するのではなく、お客様一人ひとりにあったメニューを提案するのもプロの仕事だと思います。お客様によってはコーティングよりもこまめにポリッシュ+ポリマー仕上げをする方がお車をきれいに保てる環境の方もいらっしゃるのです。

コーティングが魔法であるかのように認識が独り歩きしている中で、この記事を読んでいただいた方の中にはコーティングに失望してしまった方もいるかもしれません。

たしかにコーティングは魔法ではありませんが、適切に選び、正しいメンテナンスを行えば、車を美しく保つ強力な手助けとなります。

弊社では、このような誤解を未然に防ぐために、お客様がご納得いただけるまで、コーティングの役割やその後のメンテナンスについてしっかりとご説明します。一度施工して終わりではなく、お客様が安心してコーティングを維持できるように、施工前からアフターケアまで、細部にわたってサポートいたします。また、ご自身でできるケアの方法についても、随時コラムに掲載していきますので、興味のある方はそちらもぜひご覧になってみてください。

どんな小さな疑問でも、遠慮なくお尋ねください。お客様の大切な愛車を守るために、私たちは全力でお手伝いいたします。（メール・LINEから24時間受付中☆）